タッチが悪い1972

 俺は勉強は する方だった バイクを乗る様になり夏休み 春休みに

ツーリングに行く様になって 成績は下がっていった

特に専門科目は 勉強では追い付かず 才能の差を見せつけられた

パースは手書き そして色付け

教室で担当の教授に 俺のパースを提出した所 即座に横の方へポイと捨てられた

慌てて俺は ヒラヒラ舞っているパースを拾いに行く

そこに同級生の天才君 彼のパースはフリーハンドの様な そして水彩画のイメージ

俺のパースを見て「タッチが悪い」 俺には「タッチ」が分からなかった

彼は個人指導でタッチの悪い俺を指導 窓ガラスの色をブロンズ系

陰影を表現して実際の建物の様なイメージ

教授が受け取ってくれたパース 天才君のお陰で我ながら良く出来た 

今では フリーソフトで事務員さんでも 完成予想外観図 内観図がOK

その担当教授様のお噂は 9年後 〇同〇舎 旧〇設省 〇繕 課長様担当工事

天才君とは 22年後 〇A工事で〇理担当者様として再会する