最後の赴任地1979

 最初の会社で 最後の赴任地 調布の所長の家まで迎えに行き 

俺のスカGジャパンに同乗して 赴任地に向かった

目的地の手前 高速で7時間近く走行した後 急に速度を落とした

ネズミ捕り 何か予感がした 所長は「出来過ぎだよ」の一言

 俺の名前は普通読めない だが役所に転入手続きした時

すんなりと名前を呼ばれた おかしい

現場で労働者名簿をチェックしていると 後半 俺の苗字と同じ名前が

10人近く並ぶ なんだこれは

何か月か経ったころ おれの苗字のバス停が有った 地名にも有った

ここでの所長は 俺をイラクへぶっ飛ばしてくれた所長

1年後くらい 所長の一言で 退職を決意する

その一言が無かったら 電話一本で 地球の裏側まででも転勤しただろう

渡り鳥だった 流れ者の様だった 良い転機となった

自分自身を見失っていたと思う 元の自分に返った様な気がした

本社から来た 大御所の方 俺がどうするか 聞いていた だろうからか

休日の外食の席で 「お前はどうのこうの・・」が始まった

俺は「見切りを付けます」と言って 終了

本社に挨拶に行った時も 副部長の前で「こいつは見切りを付けるそうです」

それがどうした その通りだ

そのお陰で 43年後も仕事を続けていられる