チリ紙取ってケロ1979

 大井町現場事務所の食堂に 東北出身の おばちゃんが居た

食材の搬入業者に お米を入れ替えさせるくらいの こだわり

ご飯の お米が立っていた 本当に ご飯だけでも美味しかった

あるとき 食堂にいると おばちゃんが

「〇〇さん(俺の名前)チリ紙取ってケロ」と言った

俺には そう聞こえた だから近くのBOXティッシュを差し出した

おばちゃんは フリーズ  そばに居た 土木の主任が通訳してくれた

「チリ紙」と聞こえたのは 「切り込み」

「切り込み」は「イカの塩辛」

イカの塩辛」を取ってくれ だった

 

東北出身の建築主任に「かたしとけ」と言われた

東京の方言らしいが なんとなく 片づけて置け だろうと思った

「おみおつけ」は味噌汁とは 分からなかった

赤穂現場で 地元の現場監督さんと仕事

俺が現場にいると「なんしょん」と よく声を掛けて来た

最初「何やってんだよ」と言う意味合いに 聞こえたので 作業内容を説明する

そのうち こんにちは くらいの意味にとらえる様になって

コミニュケーションが上手く行く様になった

 

イラクで現地人に 「直ぐに行け」と言った時 「when」と聞き返して来た

「今 直ぐにだよ」と何回 言っても 「when」「when」と言う

現地人が 「when」と言っている様に聞こえるのは 「wheer」だった

「いつ 行くんですか」では無く 「何処へ行けば良いですか」だった

場所が「when」 「いつですか」は「今 直ぐか 後で良いか」となる

「いつまでに やるんだ」と期日を切ろうとすると

「神様のおぼしめすまま」と 返答は決まっている

だから こちらで期日を切る だが現地人の返事は「神様のおぼしめすまま」